第23回成田国際空港第3ターミナル編
成田国際空港第3ターミナルは、主にLCC(格安航空会社)専用ターミナルとして2015年に開業しました。コストを抑えつつ、利用者の利便性を追求した設計が特徴です。
最大のポイントは、ターミナル全体に移動しやすい工夫が凝らされている点です。特に注目すべきは、バスやカートではなく、床の陸上トラックのような青いラインと赤いラインに沿って歩くことで、出発ゲートや到着ロビーへ迷わずたどり着けるようになっていることです。これにより、時間のロスを減らし、スムーズな移動を実現しています。
設計面では、シンプルな構造と無駄を省いたデザインにより、建設費用を大幅に削減。その結果、航空会社が利用しやすい料金設定となり、LCCのさらなる就航を促し、航空券の低価格化にも貢献しています。
ターミナル内には、フードコートやコンビニエンスストア、お土産店なども充実しており、出発前の食事や買い物も楽しめます。特に、約400席を有する国内最大級のLCCターミナル向けフードコートは、リーズナブルな価格で多様なメニューを提供しており、出発までの時間を快適に過ごせるよう配慮されています。
第3ターミナルは、低コストながらも機能性と快適性を両立させ、多くの利用者に支持されています。LCCを利用して成田空港を訪れる際には、その効率的でユニークな空間をぜひ体験してみてください。